浮気・不倫から本当に立ち直れるのか?
~浮気・不倫の傷を癒すプロセス~
結婚生活に不倫が入り込んでしまったとしても、お互いに望めば、その関係を修復し再構築することは可能です。しかし、そのためには両者の真剣な取り組みとコミットメント(責任・約束)が必要です。
まず、浮気・不倫は関係を壊してしまう行動です。
浮気・不倫からの回復は時間のかかるものであり、信頼の再構築や許し、癒しの過程を含みます。
以下は、回復プロセスに必要な要因となります。
不倫は積極的な遠ざかりの結果
不倫からの癒しは一番の重要なプロセス(過程)です。
不倫が発生するのは、一方または両方のパートナーが信頼と透明性のスタンスから逸脱するときがほとんどです。
そのショックからの回復を一番に考えない限り、正しい判断もできなくなります。
まずはその心の傷を癒すこと。それが一番大事です。
カウンセリングでのアドバイス
回復プロセス(過程)は情報の開示から始まります。
必ずしも浮気・不倫で結婚が終わる必要はありません。
配偶者に不倫の事実を告白することは悲しみや怒りを引き起こすでしょうが、
双方が望んでいれば、結婚は存続する可能性があります。
不倫回復のためのカウンセリングが役立ちます。
多くの場合、浮気が発覚したとき、配偶者は被害の最小限化に走ります。
これは二重の裏切りとなります。浮気相手との関与だけでなく、
その関与の程度についても嘘をついているのです。
情報を徐々に提供するのではなく、明確に説明し、責任を取ることが重要です。
不倫をしたことに対する責任だけでなく、
引き起こした痛みと傷に対する責任も取らなければなりません。
悔いを示すことは、引き起こした痛みと傷を理解する意志があることを示します。
言葉の選び方に注意する
「裏切られた配偶者」や「不貞行為をした配偶者」といった言葉は、
批判的または軽蔑的な言葉となります。
より中立的な言葉を使うことが良いでしょう。
ここでは「傷ついたパートナー」(不倫された側)と「関与したパートナー」(浮気をした側)
という言葉を使用しています。
信頼の再構築には時間がかかる
信頼を取り戻すプロセスには時間がかかります。
関与したパートナーが「もう1年も経っている。なぜまだ怒っているのか?まだそのことを言うのか?」
と怒るのは良い兆候ではありません。
信頼を取り戻すためには、時間と透明性、そして一貫して努力することが必要です。
傷ついたパートナーの心の傷は愛あればこそ深いのです。簡単に癒えるものではありません。
プロセスに対する忍耐が必要
お互いが癒され、痛みを処理し、信頼を再構築することを学んでいきます。
簡単な解決策や迅速な修復を求めないでください。
これは単なる上昇志向の軌道ではありません。
進捗には後退や不信感、疑念もでてくるかもしれません。お互いに忍耐が必要です。
潜在的な問題に取り組む
不倫が起こる前に、ゴットマン※はどちらかが「向き合おう」としても無視または拒否されると、不倫が起こりやすいと指摘しています。
他にも問題があります。
これらの問題を解決し、将来の問題を防ぐために、カップルは今までとは異なるコミュニケーション方法、問題のある関係性の解消、感情的な結びつきなどを学ぶ必要があります。
お互いのニーズをより良く満たすために成長する必要があります。
(※ゴットマン→結婚生活・夫婦生活の研究博士)
許しと手放し
傷ついた側は感情を整理する時間とサポートが必要です。
パートナーを許すかどうかだけでなく、許す意志があるかどうかも考えなければなりません。
許しは行為を忘れたり許容することではありませんが、ある時点で痛みに向き合い、痛みから解放される必要があります。
激しい怒りや憤りは成長の障害となります。回復の妨げになります。
関与したパートナーは、心からの後悔をしている必要があります。
結論
性的または感情的な不倫からの回復は容易ではありません。
すべての関係がこのトラウマを乗り越えることができるわけではありません。
それは結婚の歴史とお互いの覚悟に関わってきます。
両者が努力し、潜在的な問題に取り組み、信頼を再構築しようとする意志がなければなりません。
関与したパートナーは心からの悔いを持つ必要があり、カウンセリングはこの難しいトラウマの対処・関係修復に役立ちます。
夫婦カウンセラーは、傷ついた配偶者が癒されるのを助けるために、カウンセリングを実施しています。
関係修復を選んでも、別れることを選んでも、相談者の納得のいく決断ができるサポートをしています。
浮気・不倫からの癒しのサポート
U-Counseling